EVERYTHING IS

想起特訓。忘れかけたことを思い出すのだ。

観察

 思い込んでいることがだいたい自分を既定していて、そこに縛られてどこにもいけない。なら、何を思い込んでいるのだろう、と考えてみるとよくわからない。自分を解体するためには、自分一人では答えが出ない。どうしても自分が考える自分になりそこから逃れることができないからどうしようもなく他者が必要になる。
 自分の状態やただ見えるものを丁寧に観察する。指先の動きや呼吸、肩や腕の動きの捻転、腸の感触、腹の減り具合、唾液の分泌量、聞こえる音、力の入っている部分。身体的に自分を観察し、何を考えているかを見つめる。
 身体的な変化で心に変化が起こるかを試してみる。
 無表情な顔に笑みを浮かべてみる。笑みに気持ちが影響されるのがわかる。少しだけテンションが上げる。
 眉間にしわを寄せて眼に力を入れ睨みつけてみる。何かしら怒りが湧いてくる。目の前の壁を殴る映像をイメージする。壁に穴が開き拳が血にまみれる。
 眼をきらきらさせてみる。何かに驚いた時のように眼を大きく見開き、口を開く。口角があがると楽しい気分が放出される。「すげぇ!」頭の中ですげぇすげぇ言ってるとテンションがあがる。「無敵」「どこまでもいける」
 そういうテンションが上がる言葉を羅列するとテンションが上がっていく。
 自分のテンションやモチベーションを数値化してみるといいかもしれない。最もテンションが上がった体験などを呼び起こして比較する。
 テンションやモチベーション、感情が高ぶった時のことを思い出して、現在にかぶせるとその気持ちに取り込まれてテンションは上がるんじゃないのか。
 その時の身体と心を両方再現する。
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