EVERYTHING IS

想起特訓。忘れかけたことを思い出すのだ。

アウトプット

「外に出すためには内側に何かが無いといけないが、外に出してみないと内側に何があるかわからない」
「そんなこと考えたって意味ないです、回りくどい」
「考える行為それ自体がアウトプットだといえます。思考は自分によるものであり、外部的に操作されて、自分以上のものがポンと出てくるものでは無いと思わます。」
「第八階級=大天使のジブリール=ガブリエルがムハンマドマホメット)に啓示を与えてたというのはどう解釈すればいいのですか?」
「超越的な現象が時たま、神卸しのようにある世界の方がおもしろいので、そういうことはあります」
「それって、非常に貴方の主観的な考えで、すごい、いやーって感じです」
「意見の相違から、私と君の違いがわかってとてもよろしい」
「意見の衝突により対立関係が生まれるとしますよ、対立することで、中央値の折衷案というものが生まれるわけだから、対立も悪くは無いのかな」
止揚アウフヘーベンを繰り返す弁証法によって、ヘーゲルは哲学の頂にたどり着けると考えました。つまり、対立関係は二人の他者による競争と置き換えられます。二人は殴り合いながら技術を向上させ、最終的に勝者が一人生まれ、気づいた時には大量の屍の上に立ち、そこで答えを見ます」
「なんか、少し納得がいきません。間違っているような気がします。そもそも私たちは何の話をしていたのでしたっけ?」
 気づくと目の前に白い霧が広がっており、白衣姿のセンセイの姿は見えません。私がセンセイと呼びかけても答えは無く、答えが無いのが答えだということがすごくよくわかりましたので、私は一人歩き始めました。