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わたしとなにがし

わたしがさまざまなものと場所を観察する。 抽象性と具体性/実験の場。

わたしと忍耐

 わたしは忍耐力が無い。そういう自覚がある。
 友人のスヴェトラーナは非常に我慢強く、同じことをずっとしてられる。
 同時に本を読み始めて、
 彼女が1冊の本を読み終えた時、
 私は10冊の本のさわりを読み終えている。
 なぜこんなにも飽きっぽいのだろう。
「ねぇ、スヴェトラーナ私に忍耐ってものを教えてちょうだい」
「カーチャ、あんたはねぇ、正直言ってそのものにのめり込むということができてないのよ。同時にいろんなことを考えてるから本そのもの以外にも他のことが気になってしょうが無い。だから本の世界にダイブできず、この現実の実感を常に味わってしまうんだわ。没頭したいから別の本に変えるんだろうけど、同じ繰り返しね。周りの情報を極限まで減らすよ。白い部屋には椅子とその1冊の本しかない、時計も無いし、心配事も無い。ただゆっくりと味わって読めばいいのさ。情熱を込めておもしろいとのめり込んでいるものに忍耐は必要無い。ただ時間がすぐに過ぎ去ってしまうものよ」
 ~をしなければいけない。~をしたい。この違いだろうか。
 私はその本を心から読みたい、読めないならばいっそ死ぬという心持ちを持ったことが無い。そんな本の読み方をしてみたい。登場人物の情動で胸が張り裂けそうになり、『若きウェルテルの悩み』を読み実際に自殺した人がいたように。
 彼らの感覚を味わいたいと思った。